現代の闇と光をあぶり出し、今を生きるすべての人に、あたたかなエールを贈るエンタメ渾身作!

書誌情報

『過ぎ去りし王国の城』宮部みゆき

過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

  • 文庫
  • 発売日:2018年06月15日
  • レーベル:角川文庫
  • 定価(税別):680円
  • 体裁:文庫判
  • 発行:株式会社KADOKAWA
  • 書誌詳細

過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

  • 単行本
  • 発売日:2015年04月24日
  • 定価(税別):1600円
  • 体裁:四六半上製
  • 写真:帆刈一哉
  • 装幀:bookwall
  • 発行:株式会社KADOKAWA
  • 書誌詳細
  • 試し読み

イメージビデオ

あらすじ

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから
中世ヨーロッパ古城のデッサンを拾った尾垣真。
やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分も
その世界に入りこめることを突き止める。
友達の少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美に
アバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、
塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。
それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は・・・・・・。

【初出】『怪』(角川書店)Vol.35〜42 連載

宮部みゆきが読む『過ぎ去りし王国の城』 太極宮リーディングカンパニー ファイナル 2014年12月6日公演より

キャラクター紹介

  • 尾垣真(おがき・しん)花田市立第三中学校三年。第一志望の県立高校への推薦入学を早々に決めたポスト受験生。両親はカレー屋(パイナップル)を営む。クラスでも目立たず、友だちも少ない。銀行のロビーでヨーロッパの古城の絵を拾い、その絵の中に別世界が広がっていることを発見する
  • 城田珠美(しろた・たまみ)真と同学年で隣のクラスの女子。成績優秀だが、変わり者で、女子の嫌われ者。美術部に在籍し、県のコンクールにも入賞するほどの腕を見込まれ、真から古城にアバターを描き入れるよう頼まれ、一緒に絵に潜り込んで冒険をすることに。
  • 佐々野一郎(ささの・いちろう)有名な漫画家のアシスタントをしている47歳。何でも好き嫌いなしにパクパクよく食べることから、通称<ぱくさん>。真と珠美が、絵の中を探索していて出逢った仲間。
  • 秋吉伊音(あきよし・いおん)十年前の八月二十日の午後二時前後、両親と暮らす二間のアパートから忽然と姿を消し、以後ずっと行方不明の少女。当時は市立みどり小学校三年の九歳だった。
  • キャラクターイラスト 丹地陽子

著者プロフィール

宮部みゆき

1960年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、同年に『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞を受賞。その他『模倣犯』『ブレイブ・ストーリー』『ソロモンの偽証』『悲嘆の門』『荒神』『この世の春』『あやかし草紙』など著書多数。角川文庫では『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』などの、ライフワークとも言える江戸怪談の「三島屋」シリーズを展開中。

著者コメント

冬の公演を歩いていて思いついたお話です。ラストで春が来ます。宮部みゆき

推薦コメント

現実を生きていく上で、何が大事であるかということを教えてくれる。ーー松田哲夫(「本の旅人 5月号」書評より)

書評家 松田哲夫による書評(「本の旅人 5月号」書評より)

読みながらレ・ミゼラブルの「Castle on a Cloud」がずっと頭に流れていました。自己防衛本能は皆にある。でも「持っている」と「許されている」は違う。私にも自分の城が在って、今ここに居ます。



絵の中に入り込むという王道のファンタジーながら
現実の辛さや厳しさを喉元に突きつけるリアリティ!宮部みゆきは一筋縄じゃいかない!
三省堂書店 京都駅店 鶴岡寛子

辛いエピソードを積み重ねながらも“生きる”ことに前向きになれる素敵な作品。
物語の全貌が見えてからのスピード感にページをめくる手が止められなくなるはず!!
堀江良文堂書店 松戸店 高坂浩一

もしも目の前に、別の世界へつながる扉があったら、自分はどうするだろう?
そんなことを真剣に考えたのは、いったい何年ぶりだろう。
抱えきれない荷物に押しつぶされそうになりながら、
それでも生きていく人のためにきっとこの物語はある。
次に進むことのできる力を、若い世代にはもちろん、大人たちにも与えてくれると思う。
丸善 ラゾーナ川崎店 高頭佐和子


好評既刊

宮部みゆきの好評既刊

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