



有希主催のクリスマスパーティー、マーシャの誕生日祝いと賑やかなイベントを経て、ついに迎えるマーシャとのデート。
恋人繋ぎで街を巡り、政近が用意した特別プランを二人きりで楽しむ中、マーシャから不意にお願いされたのは――。
「わたし、久世くんのおうちに行ってみたいな」
「……はい?」
まるで本当の恋人同士のように甘い距離感と、怒涛の攻めに動揺を隠せない政近。
きらめく街の下で思わずこぼれた、どこまでも一途なマーシャの恋心がさらに政近の心を揺さぶり――!?
【いつかあなたの心を甘々で満たしてみせるから】
大人気青春ラブコメ、揺れる恋模様から目が離せない第12巻!



どうも、燦々SUNです。こんなところまでわざわざ私のあとがきを読みに来てくださった皆様、本当にありがとうございます。諸事情であとがきを1ページしか確保できなかったことに負けじと、「続きは公式HPに載せちゃいます?」「やっちゃいますか!」と編集さんと結構ノリノリでやってはみたものの……いや、これ単純に読者の皆様とKADOKAWAの社員さんに手間を掛けさせるだけですね。新刊出たらたぶん見つけずらくなりますし……うん、今までにない取り組みが出来て満足したので、次回からはこれまで通りきちんと書籍内にあとがきを収めるようにします。フラグじゃないです。
さてさて、そんなわけでこのあとがき(web版)は、12巻を購入していない人も読める形になっていますので、ネタバレ防止のために本編の内容には一切触れません。もっとも、今までもあとがきで本編に触れることはほぼありませんでしたがそれはそれとして、今回は今までページ数の関係で書き切れなかった、2つの海外イベントに関して書こうと思います。web版にはページ制限とかないからね。いや、素晴らしいなweb版あとがき。
と、いうわけで……えぇっと、あれはいつのことだ? 私もだいぶ記憶が怪しいくらい前なんですが……調べたら2025年の11月のことでした。もう1年近く前になりますね。私にとって初となる、インドネシアでのサイン会をやらせていただきました。今、ピンと来た方。そうです、コミカライズ10巻のカバー袖コメントで触れていた、例の事件が起きた海外出張になります。まあそこは後で触れるとして。
インドネシアは、イスラム教徒が国民の大半を占める国です。もっとも、信仰の強さは地域によって変わるそうですが、それでも道行く女性の多くはヒジャブを被っており、まさに異国といった雰囲気でした。そして、そんなインドネシアだからこそ強く感じたこと……“カワイイ”って、宗教も人種も超えるんだなってことです。いや本当に、サイン会の最中、「アーリャが好き」「マーシャが好き」「有希可愛い」と言ってくださる現地のファンの方々を前にして、嬉しいと同時にとても不思議な気持ちになりました。
国も違う。人種も違う。文化も違う。宗教も違う。恐らく理想とされる女性像みたいなものも日本とは違うはずなのに、それでもアーリャやマーシャ、有希は可愛いんだな、と。冷静に考えると、これってなかなかすごいことだと思いませんか? ちなみに、日本に比べるとインドネシアにおいてライトノベルは結構お高いものらしく、刊行頻度が高いとお金がなくて買えない……という人もいるそうです。そんな中で、通常版よりも更に高額なサイン会参加セットを購入した方は、選りすぐりの猛者ということで。しかも中には2人ほど、そのサイン会セットを2個購入した方もいて、更には給料のほとんどをロシデレにつぎ込んでいる(流石に生活費は確保していると信じたいですが)修験者のようなファンもいるそうで……いやはや、本当にすごいですね。アーリャたちの可愛さは国境を超える。“カワイイ”は世界共通概念。“カワイイ”が世界を救うというのは、あながち大袈裟ではないのかもしれません。インドネシアのファンの方々の熱意を受けて、そんな風に感じたサイン会でした。
そして、そのサイン会の後に観光をさせていただいたのですが……そこで訪れたのが鳥類園です。で、そこで鷹匠体験みたいなことをさせてもらいました。実際の写真はコミカライズ10巻のカバー袖にあるのでそちらを見てもらいたいんですが、ゴツイ手袋を嵌めて、そこにエサ(恐らくネズミか何かの内臓)を持ち、そのエサ目掛けて鷹が飛んできて手袋の上に留まる……というやつですね。で、まあ……その鷹くん、なんですけど。飛んでくる前から、明らかに荒ぶってたんですよね。で、それは飛んできてからも変わらず……エサ食べた後、手袋の上で荒ぶる荒ぶる。んで「うおぉ力つおい」なんて思ってたら、ガブッといかれました。半袖着てたもので、露出していた二の腕の内側をガブッと。たった今、生の内臓をついばんだその嘴で。
いやぁ、なんかもう、ちょっと面白かったです。案内してくださっていた現地のスタッフさんが「先生ぇぇーーーー⁉」ってなってて。なんだか、まるでギャグ漫画の一幕みたいだなと。恐らく、日本ではなかなか体験できないことじゃないでしょうか? 鷹に噛まれるなんて。幸い、傷は浅かったですし、なんか鳥類園の入口のところで消毒液? みたいなのを塗ってもらったので、さして痛くもなく特に大事もありませんでした。現地のスタッフさんはずっと申し訳なさそうにしてて「あの、保険に入っていますから何かありましたら……」と言っていましたが。貴重な経験が出来たのでオッケーです。
あと……食事に関してですね。インドネシアの料理は、全体的に辛かったです。それも、日本で言う一般的な辛さ……唐辛子や山椒や花椒みたいな辛さとはまた別の、独特な辛さでした。あれはちょっと食べてみないと分からないと思います。未知の激辛料理を求める方は、是非一度インドネシア料理を体験してみてください。あと、どのレストランでもカラフルでトロピカルなジュースがすごいたくさんありました。それこそ、お店によってはメニューの見開きじゃ収まらないような数の種類が。こちらもまた、現地でしか飲めない独特な飲み物がいろいろあって、とても新鮮でした。あ、それとチョコレートとコーヒーが本当に美味しかったです。特にコーヒー。流石にかの有名なコピ・ルアクには手が出ませんでしたが……そう言えばマジでどこにでも売ってたなコピ・ルアク。
そんなインドネシアでのサイン会の次は、翌年4月、二度目となるタイでのサイン会をやらせていただきました。こちらのサイン会には、なんとタイ語版ロシデレの翻訳者、キーラティさんが来てくださいました。一般枠で。……いや、なんで普通に一般客に交じって参加してるんですか翻訳者さんが。しかも、お土産とお手紙まで頂いてしまいましたよ……なんでも、キーラティさんは有希にシンパシーを感じていらっしゃるそうで。ご自身が2人の兄を持つ身で、そのお兄さんに対するご自身の普段の振る舞いがまさに有希そのものなんだとか。皆さん、リアル有希はタイにいたそうです。しかもそれがロシデレの翻訳に携わっておられる方だと……いやはや、現実は小説よりも奇なりですね。何はともあれキーラティさん、わざわざ会いに来てくださってありがとうございました。海外版の翻訳者の方にお会いする機会など今までなかったので、お会い出来てとても嬉しかったです。
そして、タイでもサイン会の後に観光をさせていただいたんですが、蝋人形館がすごかったです。本当に、ぱっと見で人間と区別が付かないんですよ。皮膚のしわやシミ、産毛に至るまで作り込まれていて……あそこまで緻密な蝋人形が作れるのかと、衝撃を受けました。実際、その蝋人形館で撮った展示物の写真を家族や友人に見せて、「どこかおかしいところない?」って訊いても誰も人間じゃないと分かりませんでしたからね。いくつかヒントを出して、ようやく「もしかしてこれ、生きた人間じゃない?」って気付いたくらいで。あれは一見の価値ありだと思います。
あと、インドネシアではどこ行ってもコピ・ルアクを売っていましたが、タイではどこ行っても仏像を売っていました。仏像と言っても、小さいサイズの物ですけどね。中には指輪ケースにしか見えない箱に入っている手のひらサイズの仏像もありました。それを見て、編集さんと「彼氏がデート終わりに跪いて『僕と一緒に……出家してくれないか』ってこれをパカッてしてきたらどうします~?」「この人選んで正解だったって思いますね~」と盛り上がったのはいい思い出です。
そんなわけで、ロシデレは日本のみならず海外でも多くのファンを獲得し、アーリャやマーシャ、有希を始めとするロシデレの登場人物たちは今や世界で愛されています。それもこれも、日本のファンの皆様の応援あってのことです。日本のファンの皆様がロシデレという作品を応援し、盛り上げてくださったおかげで、海外版の書籍が作られ、アニメが作られ、ロシデレは海の向こうにまで届く作品となったのです。この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
また、お忙しい中二度の海外出張にも付いてきてくださり、ベテラン海外旅行者として旅のサポートをしてくださった担当編集の鈴木さん。前担当の宮川さんとイラスト担当の岩田さんが異動となり、その分の仕事も振り分けられて更に忙しくなっている中、このような前代未聞の変則的なあとがきまで書かせてくださってありがとうございます。そして、同じように仕事が割り振られた結果、もはやグッズ担当という範疇に収まらなくなってしまった加藤さん。いつもありがとうございます。ロシデレというコンテンツはお二人の支えによって成り立っております。これからもよろしくお願いします。
なんだか謝辞の流れに入ってしまいましたが、実はもうひとつ書かなければならないことがあります。というか、出来ました。つい昨日。それは──スゥッ
ぱずでれが、サ終したぁぁぁぁぁぁーーーーーー‼ ロシデレの、唯一のスマホゲーがぁぁーーーーー‼
……まあ、仕方がないことですね。今のスマホゲー界隈はレッドオーシャン過ぎて生き残るのが大変らしいですし。残念ではありますが、私もこれまで原作者でありながら1人のユーザーとして、楽しませていただきました。ポッピンゲームズジャパン株式会社様、ありがとうございました。
……なんというか、あれですね。ページ制限がないと、止めどなく書き続けてしまいますね。しかしまあ、あんまり長いとスクロールバーの短さを見ただけで辟易してしまいそうですし、このくらいにしておきましょう。これまで長々としたあとがきに、お付き合いいただきありがとうございました。それではまた、13巻のあとがきでお会いしましょう。
















































































