第24回 結果発表|MFコミック大賞 | キミの夢を実現する場所がココにある!

キューン賞

賞金50万円+担当編集+CLIP STUDIO  PAINT EX

メイドさんしませんかっ?

みやしろ
あらすじ & 講評

高校進学を機に初めて秋葉原を訪れた主人公・春風ふわり。目に映るのはたくさんのメイドさんとクマさん!? クマさんを追いかけた先で1軒のメイド喫茶にたどり着き、なぜか働くことになる……可愛いキャラクターたちが紡ぐメイド喫茶物語。

「画力」「演出」「キャラ」「ギャグ」など総合点が高く、可愛いキャラクターや衣装が描きたいという思いがひしひしと伝わってくる作品。しかし、「ストーリー」については予定調和なところがあり、展開にもう少し広がりがほしいところ。実力は十分なので今後は話づくりや構成にも期待したい。

河童の乱反射:中森そら

ステップアップ賞

賞金10万円+担当編集+CLIP STUDIO  PAINT PRO

俺だけが知っている
ラブコメ。

炒芽もやし
あらすじ & 講評

藤本颯汰には余命幾許もない彼女がいる。彼女との何気ないやりとりにつきまとう、焦燥感と無力感。そんな日々の中で、颯汰はある「噂」を耳にする。「彼女を助けることができるかもしれない」―しかしそれは、颯汰にとって残酷な運命の始まりでもあった。

丁寧で好感の持てる作画は高く評価できる。心理描写や脚本の面で荒削りな部分はあるが、読切で描くには難しい題材・設定に正面から挑戦する精神に大きな可能性を感じる。今後も真っ直ぐに作品作りに取り組んで、さらに高いレベルの作品を見せてもらいたい。

俺だけが知っているラブコメ。:炒芽もやし

金属バットを鳴らせ

ヒラスエ
あらすじ & 講評

車のバンパーに乗っかってきたランドセル姿の少女に「私の父ですか?」といきなり尋ねられた立花マコト(♀)。「どちらかと言えば…母かな?」と思わず変な返事をかえす立花。家出の訳を聞けば、「10歳なら人を殺しても赦されるから」「父を殺して母から赦されたい」のだという。少女の真剣な想いを感じとった立花だが、重大な秘密を抱えているのは立花も同じなのだった…。

重めの物語のなかに、笑いと真剣でひたむきな愛の形を入れ込んだグッとくるお話。まさかのどんでん返しも効いていて、すばらしい。登場人物たちの今後に余韻も残る。作画技術と仕上げ技術の向上をがんばってほしい。

ヒラスエ:金属バットを鳴らせ

悪童慨嘆録あかね

潔野 旬
あらすじ & 講評

赤根彪真はちょっといじめられがちな小学生。ある日、先生が授業内でのみ使える教室内通貨の「マドカ」でお金の使い方を学ぶ授業を開始する。しかし、「マドカ」は徐々に本物のお金と同じような価値を持つようになった…。友達がほしい赤根くんは、リアルマネーさながらの「マドカ」とスクールカーストに翻弄されていく。

表情の描写力や空気感の演出力がずば抜けていた一方、話がとっちらかってしまっていた。敵や行動原理を明確にして話をわかりやすくまとめる構成力を養ってほしい。マドカの説明も不十分な点が目立ったので、次回は読者に優しいお話づくりを期待したい。

ヒラスエ:悪童慨嘆録あかね

期待賞

期待賞 賞金3万円

アミガール

オニムシ
あらすじ & 講評

いつも一人で虫取りをしている春野亜美。その日もアオスジアゲハを探していると、木から降りられなくなった人を発見! 彼女の名前は籠宮桜良。彼女を木から降ろしてあげて、一緒に虫取りをすることに。誰かと一緒の虫取りも悪くないかもなあ…。虫取り系まったりスローライフ。

虫取りという題材と、日常系の組み合わせに魅力を感じた。作者自身虫取りが好きなのだということは分かるが、その魅力がうまく伝わってこなかった。キャラクターにも改善の余地はあるが期待大。

オニムシ:アミガール

地底からこんばんわ

宇津野巧
あらすじ & 講評

凪は引きこもりの男子中学生。夜中までゲームに興じてちょっと休憩…と席を立ったところ、地面から派手に生えてきた物体に股間を強打された。激痛で失神したのもつかの間、目覚めると美女――もとい、股間を殴った犯人――もとい、地底人がいた。

前回の投稿作より格段に画面のクオリティが高くなっており、審査員に成長を感じさせる作品となっていた。地底人が出てくるマンガならではのキャラクターの動かしかたやストーリーの構成ができていなかったのが残念。また、人物絵はまだまだ成長の余地があるのでたくさん練習をしてほしい。

宇津野巧:地底からこんばんわ

怖い奴

赤八さる
あらすじ & 講評

俺は同級生の恐田くんが怖い。彼は昔、犬に飲ませるのと同じやりかたで牛乳嫌いのクラスメイトに牛乳を飲ませ、蚕に鉛筆で無理やり口を開けようとし、スカートめくりを撲滅するため女子のスカートを切り裂いた。ある日、席替えで恐田くんのうしろの席になってしまった俺。なるべく関わりたくなかったが…。

「怖い奴」をここまで表現できる新人はなかなかいないのではないか。恐田くんが大変気持ち悪い、作者の狙い通りの良作となっていた。恐田くんの紹介マンガになってしまっていたので、オチや展開にもうひとひねり話を魅せる工夫が必要。人物絵の癖が強いので、デジタル感の軽減や流行の絵柄の研究をしてほしい。

赤八さる:怖い奴

ナメクジの恩返し

虫之砂肝
あらすじ & 講評

夏のある日のこと。栗原桃助は弟の柿也からナメクジを飼ってもいいかと聞かれる。しかしナメクジとは思えない行動をとるその生物に桃助は疑問を感じながら一夜明けると、そのナメクジは人の姿になっていて――!? 紳士なナメクジによる心温まる恩返しストーリー!

ナメクジの擬人化、鶴の恩返しのパロディ要素も含む作風に大変面白みを感じた。加えてキャラクター達の言葉がどれも優しく、そして愛おしく感じる。ストーリーの流れは良いと思うので、あとは長くなりすぎないよう注意しつつレベルアップしてもらいたい。

虫之砂肝:ナメクジの恩返し

努力賞

努力賞 賞金8000円

CRAZY GUN FIGHT

NAGASAWA

CRAZY GUN FIGHT

鬼嫁になりたくて

ばななかわ すべる

鬼嫁になりたくて

ひかる君は
スターシャイニング◇★

日之輝ラヴ

ひかる君はスターシャイニング◇★

Vtuberが世襲制になりまして

こや

Vtuberが世襲制になりまして

夢見る魔法使い

あんどー

夢見る魔法使い

総評

コミック第二統括部長
池上昌平

受賞者の皆さん、おめでとうございます。そして応募者の皆さん全員、マンガを描いてくれてありがとうございます。MFコミック大賞にチャレンジしてくれて本当にありがとうございます。

僕を含め編集部員は、マンガを読んで、これは面白い面白くないだの、あれは売れる売れないだの、好き勝手申しますが、皆さんのように漫画を描けるわけではありません。皆さんのように、自分の才能を信じ、大いなる努力をもって原稿を描きあげ、覚悟をもってそれを投稿することができません(一部の編集部員は、かつて皆さんと同じようにマンガを投稿したことがあるかもしれませんが…)。だから我われ編集者は、投稿してくれた皆さんに敬意を表し感謝して、漫画家になるお手伝いをさせてもらいます。とはいえ、商業マンガの世界はビジネスであり競争でもあります。歯がゆいですが、なりたい方全員に漫画家になってもらうのは難しい。そこで我われは皆さんがマンガを発表するチャンスをなるべくたくさん設けることで、漫画家志望者を応援していきます。

MFコミック大賞出身者の活躍の場は、いまもどんどん広がっています。今回の第24回MFコミック大賞では、大賞は選出できませんでしたが、キューン部門から初の部門賞が出ました。キューン賞となった「メイドさんしませんかっ?」は、クオリティが高く、とても楽しませてもらいました。作者のみやしろさんは、遅からずキューン本誌でプロとして活躍することでしょう。

ステップアップ賞の「俺だけが知っているラブコメ。」「金属バットを鳴らせ」「悪童慨嘆録 あかね」も、それぞれ狙いがはっきりしている作品で、描き手のプロ意識は高いです。あと一歩クオリティを上げれば、アライブやフラッパーでのデビューは遠くないと思われます。

期待賞・努力賞受賞の作者の皆さんも、今回編集者たちに強く印象づけることができましたので、次回以降は成長を示すチャンスとなります。ぜひまたチャレンジしてください。

次回、第25回MFコミック大賞も、新しい才能や個性に出会えることを楽しみにしております!

第27回:結果発表
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第22回:結果発表
月刊コミック ジーン
月刊コミック フラッパー
月刊コミック アライブ
コミック キューン

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