『無職転生 ~蛇足編~2』読者アンケート
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『無職転生 ~蛇足編~2』

理不尽な孫の手先生こぼれ話

 どうも、お久しぶりです。理不尽な孫の手です。
 無職転生のアニメ二期二クール目が順調に放送されるなか、これを書いています。
 書き始めた当初はアニメ化なんて何一つ想定していなかったのですが、なろうで連載している頃、一度だけ無職転生がアニメ化した時のオープニング映像が流れる夢を見たことがありまして、たまに予知夢を見ることもあって、将来アニメ化とかするのかもな、と当時考えたのを憶えています。ちなみに夢で見た映像と、実際のアニメの映像はだいぶ違いました。願望だったのでしょう。
さて、蛇足編二巻は一巻に引き続き、本編終了後のお話を短編としてまとめたものとなっております。今回収録されているのはザノバの人形研究が成就する話、ルーデウス一家がミリスに旅行にいく話、ルーデウスとエリスが剣の聖地に行く話の三本に加え、子供たちの話をちょっと増量しています。楽しんでいただければ幸いです。
 無職転生もスペシャルブックを含めてこれで二十九冊目となります。
 これも読者の皆様のお陰です。
 本当にありがとうございました。

 さて、今回もキャラクターの話をしていこうかなと思います。
主に子供たちについてですね。

・ルーシー・グレイラット
 長女で、最初の子供です。
 愛情をたっぷり注がれ、彼女もまたそれに応えようと頑張った結果、とても勤勉な子に育ちました。総合的な面で見れば子供たちの中で一番優秀で、面倒見も良く、特に欠点の無い子……なのですが、ルーデウスがあまり家に居つけなかったり、期待しすぎて負担にならないようにしなければ、自由に生きてほしい、などと思っていたこともあって、中々難しい感情を抱いてしまいました。
 人によっては、自由という言葉が足かせになることもある、ということですね。
 ルーシーが最終的にルーデウスとどういった感じになるのか、彼女のわだかまりは解けるのか……そういった話も、蛇足編の中でやっていきたいですね。

・ララ・グレイラット
 次女で、二番目の子供です。
 無口で無表情で、イタズラが好きで、サボり癖があって、昼寝が大好きと、ルーシーとは真逆で、不真面目で活動的で、何をやるのかわからない奔放な子供です。
 ただ、実際のところはルーシーや他の兄弟たちを良く見ていたり、念話でレオやビート、ゼニスなどと会話していることもあって、子供たちの中で一番聡い子にもなっています。
 あまり感情を外に出さない子ではありますが、内心で思っていることはたくさんあり、己の使命についても実は色々と悩んでいたりします。
 ララが活躍する話は無職転生には入らない予定ですが、いずれ書きます。絶対書きます。

・アルス・グレイラット
 長男で、三番目の子供。
 エリスの子供ということもあって快活で元気がよく、ルーデウスの息子ということもあってスケベなところもある、男児! って感じの男の子です。
 剣術や冒険が大好きな一方で、考えることは苦手、とエリスの子供らしい面が強いです。
 エリスの主張もあってか、後継ぎになることを宿命づけられたせいで、彼もまた色々と悩むことになります。とはいえ彼はエリスの子供、考えることは苦手で、単純に考えてしまうところもあります。しかし、彼が単純に考えてしまったとしても、それをサポートする人が常に横にいるので、問題が表面化することは中々ありません。
 それが表面化する話もあるにはあるのですが……今後どこかで出せるといいですね。

・ジークハルト・サラディン・グレイラット
 次男で、四番目の子供。
 アルスと同じぐらい好奇心が強く、冒険譚が大好きだけど、シルフィの子供らしく、おどおどと弱気な所もある、そんな男の子です。
 生まれつき腕力が強く、蛇足編の二巻で北神流に入門したことで、めきめきと剣術の腕を上げていて「将来は英雄だ」と師弟で盛り上がっている感じです。
 師匠が師匠な上、兄や姉に比べるとボンヤリしてる所があるので、一番子供っぽく育っていくのですが、なかなかそのまま大人になるというのも難しい。いつか彼が大人になって世界に羽ばたく時にどんな物語が起こるのか、WEB版未読の方はご期待ください。

 と、改めて子供たちについて整理しつつざっくりとどういう子か書いてみましたが、子供たちには子供たちで問題点が山積みですね。
当時は「無職転生はあくまでルーデウスの物語で、子供たちの問題は必ずしもルーデウスが解決すべきではない。だから実質無職転生では書けない、その上、そもそも蛇足編はオマケだから幸せな物語を書かなければいけないから……」などと考えて歯がゆく感じていましたが、こうして整理してよくよく考えてみると、拾ってもいい話はまだありましたので、そこらへんは書籍では加筆していきたいものですね。
 では、蛇足編の三巻でまたお会いしましょう。
 ありがとうございました。

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