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『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 13』
理不尽な孫の手先生 こぼれ話
どうもご無沙汰しております、理不尽な孫の手です。
無職転生の十三巻でございます。
さて、この十三巻、お手に取ってみた方はすぐにお気づきになられるかと思いますが、表紙が一巻と対応したものとなっております。
パウロの位置にルーデウスがいて、ゼニスの位置にシルフィがいて、まだまだ小さいノルンとアイシャがいて、ロキシーはさほど変わらない位置で、しかし変化のある表情を浮かべている。一巻の時と同じ、家族写真のような表紙です。
実はこれ、一巻を出した時から『十二~十三巻あたりでできればいいね』と狙っていたものなのです。
当初は何巻まで出せるかわからなかったため、『できれば』という範疇を越えることは出来なかったのですが、ようやく実現することが出来ました。
それも皆様のお陰でございます。ありがとうございます。
・十三巻について
さて、この十三巻の表紙が一巻と対応しているのと同様、内容の方としても、無職転生後半の物語のプロローグに位置しています。
パウロが死に、守るべきものを明確にしたルーデウス。
彼はまだまだ自分がやるべきことをうまく理解できておらず、しかし彼なりに色々と考えて決定し、行動していきます。
十三巻は中でも『守るべきもの』をテーマとした話になっております。
彼が今持っているもの、大事にしているもの、今後のルーデウスの行動指針や思考の核となる部分の話……とはいえ、基本的には何気ない日常的な話の連続になるので、十二巻の冒険話を期待していた方には、少し物足りないかもしれません。
もちろん、作者としては面白い話が書けたと思っているので、あまり難しいことは考えずに楽しんでいただければ幸いです。
・書き下ろし短編について
今巻の書き下ろし短編は、七巻に登場したサラの話になります。
七巻のこぼれ話でも書きましたが、サラはとても難しい立ち位置にいるキャラで、再登場については色々と悩みました。
ルーデウスとサラ、二人が会えば、両方に苦々しい思い出が蘇るのです。二人のかつての関係は元には戻らず、ただ当時の事を語り合い、そして別れるだけなのです。
でも、苦々しい思い出を乗り越えてこそ前に進めるというものです。
というわけで、今回は再会し、かつての事を話し合い、また別れるだけのお話です。
サラの再登場を熱望していた方にとっては、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。
ですが、今回の一件でサラもまたわだかまりが消え、自分の未来に向かって後ろめたい気持ちなく進んでいくことができるようになりました。
となれば、今度出会った時は苦々しく思う相手ではなく、頼れる仲間としてルーデウスと関わってくることでしょう。
その時を、どうぞご期待ください。
©理不尽な孫の手/KADOKAWA