KADOKAWA 第25回日本ホラー小説大賞

大賞受賞作『黒いピラミッド』福士俊哉 大賞&読者賞受賞作『祭火小夜の後悔』秋竹サラダ

初の2作同時大賞受賞作 綾辻行人 貴志祐介 宮部みゆき 三選考委員 感嘆!『黒いピラミッド』イラスト/遠藤拓人 『祭火小夜の後悔』イラスト/ねこ助

黒いピラミッド

そのピラミッドを目にした者には、死が――
ホラー×冒険 エンターテインメント!

聖東大学のエジプト研究室で起きた殺人事件。
それは、若手講師・二宮智生が犬のマスクを被り研究室に乱入、
教授を鉄パイプで撲殺したのち屋上から投身自殺するという陰惨なものだった。
「黒いピラミッドが見える……あのアンクは呪われているんだ……」
二宮の最後の言葉を耳にした同期の日下美羽は、
「呪われたアンク」に導かれるようにエジプトの地へ降り立つ。
持ち主が変わるたび、連鎖するように引き起こされた事件は本当にアンクのせいなのか? 
アンクが発掘された呪われた遺跡とは? 
辿り着いた終着の地で、美羽が目にしたのは――

黒いピラミッド

黒いピラミッド

著者:福士俊哉
発売日:2018年10月31日(電子書籍版も同時発売)
定価:本体1,600円+税
体裁:四六判上製単行本

選評

綾辻行人

ビジュアルイメージは迫力満点で、次々に起こる惨劇もめっぽう恐ろしい=楽しい。後段は壮大な冒険小説の趣に転ずるが、専門的な知識・情報を随所に織り込みつつも過剰にはならず、全編をスピーディに読ませてしまう。

貴志祐介

最高点を付けた。読み始めるとすぐに引き込まれた。ピラミッドやミイラ、考古学関係のディテールが圧倒的で、特に後半、舞台をエジプトに移してからは一気読みだった。

宮部みゆき

初めて読むのに懐かしく感じる王道の超古代史ホラーで、黒いピラミッドのイメージの恐ろしさも含め、「そうこなくっちゃ!」と膝を打つところがいっぱいでした。

著者プロフィール

福士俊哉(ふくし・としや)

福士俊哉(ふくし・としや)

1959年岩手県盛岡市生まれ。多摩芸術学園映画学科卒。映画の脚本家を経て、早稲田大学古代エジプト調査隊に記録班として参加。以降、エジプト考古省の発掘現場を中心に取材を続け、古代エジプトを題材とした多くのテレビ番組、展覧会などの演出を担当する。エジプト渡航は50回以上。初めての小説で第25回日本ホラー小説大賞、大賞を受賞。

祭火小夜の後悔

怪異現象に立ち向かうニューヒロイン誕生!
青春ホラー&ミステリ

「私に、不思議な存在の知識を教えてくれたのは、兄でした」。
怪異現象に詳しい女子高校生・祭火小夜。
数学教師をしている坂口、祭火の同級生の糸川、後輩の浅井はそれぞれ、
直面していた怪異現象によって彼女と関わり、縁ができる。
そして夏休みの初日、祭火が困っていると知った3人は、彼女に協力することに。
「祭りの夜に、魔物が出るのです」。
彼女の兄を救うため、山のトンネルを潜り抜けて、魔物と対峙する一晩のドライブが始まった……。

祭火小夜の後悔

祭火小夜の後悔

著者:秋竹サラダ
発売日:2018年10月31日(電子書籍版も同時発売)
定価:本体1,400円+税
体裁:四六判並製単行本

選評

綾辻行人

――前半に語られる三つの怪異譚がそれぞれにとても佳い。
随所に「怖さ」を描くセンスが光る。全体として大いに作者の才気を感じさせる

貴志祐介

――それぞれのエピソードのアイデアが秀逸。
「しげとら」の趣向もおもしろい。ホラーの多様性を示せる

宮部みゆき

――作品全体を支えるヒロイン・祭火小夜の清楚な魅力と、
全体に淡く漂う叙情性
にも惹かれました

著者プロフィール

秋竹サラダ(あきたけ・さらだ)

1992年2月29日生まれ。埼玉県鴻巣市出身、在住。東洋大学理工学部電気電子情報工学科卒業。「魔物・ドライブ・Xデー」(本作の応募時のタイトル)で2018年、第25回日本ホラー小説大賞〈大賞〉と〈読者賞〉をダブル受賞。同作を改題した本作『祭火小夜の後悔』でデビュー。

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