KADOKAWAを代表する著者のみなさまの“推し本”を、推しメッセージとともに掲載しています。先生たちはどんな視点でこの本を推しているのか?どこが推しポイントなのか?
是非楽しみながらご覧ください。このコーナーが新たな本との出会いの一助になれば幸いです。
- 谷川流さんの“推し本”
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『機動戦士ガンダム』
著者:富野由悠季
周知の通り小説版はアニメと結構な差違があり、特にニュータイプの概念への言及に関してはシャアがガンダムとの初戦闘時にその動きの中にNTの可能性を見出していて、つまりTVアニメで言えば第二話時点から「NTとは何か」を登場人物達がひたすら自問し続ける物語となっている。それはまるでNTに対する富野監督の思考の流れを直接読んでいるかのようだ。昭和54年初出に歴史の重みを感じつつ、現代に至るまで語られ続ける「NTとは何か」、そのスタート地点がここにある。本書から始まる一連の作品群はアニメ監督にして小説家という魔人の頭の中身に触れる絶好の機会、読むにしくはありません。
- 長月達平さんの“推し本”
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『ゴールデンタイムの消費期限』
著者:斜線堂有紀
――かつて天才だったが、何者にもなれなかったものたちの足掻きがそこにある。
才能のある側だった天才たちでさえ才能に振り回され、それでも思い描いた未来を勝ち取るためにした彼らの""選択""に、最後までページをめくる手が止まらない! - 背筋さんの“推し本”
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『緑の我が家 Home,Green Home』
著者:小野不由美
アパートで一人暮らしをはじめた高校生を襲う、数々の怪異。じっとりと不気味で、徐々に追い詰められるような厭な描写に心底恐怖しました――が、私がこの物語を好きな理由は「怖いだけでは終わらない」ところです。
- 顎木あくみさんの“推し本”
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『のぞきめ』
著者:三津田信三
少し開いた扉、家具と家具の間、廊下の曲がり角……そこから何かが見ているかもしれない。と、思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
本作はそんな日常の些細な不気味さが最大限に怖くなるホラーです。 - 成田良悟さんの“推し本”
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『7 Knights To Die』
著者:道造/イラスト:めいさい
「かっこいい」
それは、子供でも口にする単純な言葉です。
しかしながら、突き詰められた『それ』は、シンプル故に人の魂を揺さぶり、ただそれだけで人に涙すら流させるのだという事を思い出させてくれるのです。 - 内藤騎之介さんの“推し本”
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『ハクメイとミコチ』
著者:樫木祐人
不思議な世界での日常の物語。
刺激的ではありませんが、だからと言って退屈ではありません。
一所懸命に生きる多種多様な者たちがみせる生き様。
それを窓から覗いているような感覚になる漫画です。 - ひのひまりさんの“推し本”
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『知りたいこと図鑑』
著者:みっけ
くらしの中で役立つ情報がいっぱいの本! デザインが凝っていておもしろいので、「猫の毛色」「月の名前」「雪の結晶の種類」など、身近な知識にふれてみたい小中学生の方にもおすすめです。
- 新川帆立さんの“推し本”
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『黒い家』
著者:貴志祐介
文学史上に燦然と輝く『めちゃくちゃ怖いババア』が登場します。一度読んだら忘れられない読書体験をどうぞ!
- 東畑開人さんの“推し本”
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『本なら売るほど』
著者:児島青
本でつながる人間関係って最高じゃんと思いました。昔借りたけど返していない本や、めちゃいいよと推薦して、結局プレゼントした本、そしてそのときの相手たちのことが次々と思い出される漫画でした。
- 寝舟はやせさんの“推し本”
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『竜人の隣人』
著者:芦野ひかがみ
大学生の主人公トーコさんと、留学生の竜人ホンさんの異文化交流を描いたほのぼのコメディです。
二人の生活が交わる際の温かみが愛しいのはもちろん、大学生活で関わる周囲の人々もみんな可愛くて最高です。 - アネコユサギさんの“推し本”
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『ハクメイとミコチ』
著者:樫木祐人
動物や虫等に混ざって小さな人々の割と平和でゆったりとした日と大自然と変わった世界観を楽しめる話です。自分もこういう話を描いてみたいですね。
- 長月天音さんの“推し本”
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『この闇と光』
著者:服部まゆみ
闇の中を手探りで進むような読み心地が癖になります。何度も驚愕すること間違いなし。それ以上は語れません。ぜひご自分でお確かめください。美しくも不穏な世界にどっぷり浸かれること間違いなしです!
- 七都にいさんの“推し本”
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『いまの きもちは どんないろ?』
作:えがしらみちこ
自分のきもちとじっくり向き合うことの大切さ、相手と伝え合うことの大切さを、やわらかなイラストを楽しみながら、知ることができる絵本です。心の中のモヤモヤを言葉にするヒントが見つかるかもしれません。おとなもこどもも、ぜひ!
- 中山有香里さんの“推し本”
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『やる気1%ごはん テキトーでも美味しくつくれる悶絶レシピ500』
著者:まるみキッチン
やる気1%では料理は作れないでしょうと思いきや、料理の工程が3ステップほどでまとめられている衝撃。しかも500レシピもあるので、「今日これなら作れそう・・・」が必ず見つかる神レシピ本です!
- ニシダさんの“推し本”
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『いのちの車窓から』
著者:星野源
忙殺される生活の狭間でさりげなく咲いた花々を丁寧に摘み取って、花束にしてくれた。そんなふうに思って、読みながら嬉しくなりました。
- くるむあくむさんの“推し本”
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『入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください』
著者:寝舟はやせ/装画:ギギギガガガ
タイトルから淡々と無数の恐怖を押し付けられるんだろうと身構えていましたが、異形な隣人とのユーモア溢れる交流や人物描写にも奥行きがあり、かつ幹となる怪談でじっとりと厭な気持ちにさせてくれる一冊です。
- うぐいす歌子さんの“推し本”
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『疲れた人に夜食を届ける出前店』
著者:中山有香里
限界の疲れた社畜によく効く本。泣きながら夜中まで描いている自分にも誰かごはんを作ってくれないか。
ごはんの本だと油断してたら突然、黒いモジャモジャが泣かせにくるよ。
吉村は健やかであってほしい。 - みっけさんの“推し本”
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『マダムたちのルームシェア』
著者:sekokoseko
マダム3人の穏やかで愛おしい日常。
相手に楽しんでもらいたい、でももちろん自分も楽しみたい!というマダムたちの伸びやかな優しさや愛を見ていると、「私ももっと日常を楽しもう!」とワクワクしてくる1冊です。 - 佐東みどりさんの“推し本”
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『世界のかけら図鑑』
著:古河郁
ページをめくるたびに、夢が膨らむ。素敵な文章と素敵なイラストがここまでマッチした図鑑を今まで見たことありません。寝る前に1つのエピソードを読んで、見る。きっと素敵な夢の世界に行けるはずです。
- 鶴田法男さんの“推し本”
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『怪談 日本のこわい話』
作:小泉八雲/訳者:西田佳子/絵:みもり
小泉八雲『怪談』を小学生の頃に読み、健全な恐怖の魅力、愛や恋の美しさ、そして書籍というメディアの素晴らしさを知りました。『恐怖コレクター』や『呪ワレタ少年』等の創作の原点になっています。皆さんもぜひ!
- 菅原由一さんの“推し本”
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『機動戦士ガンダム』
著者:富野由悠季
アムロの孤独と戦争の重圧。アニメで語られなかった悲劇の序章。
『機動戦士ガンダム II』
著者:富野由悠季
アニメを超える戦場のリアル。人は何を信じるのか?試されます。
『機動戦士ガンダム III』
著者:富野由悠季
衝撃の結末。一年戦争の真実は残酷だった。ガンダム、永遠に。
- メンヘラ大学生さん
の“推し本” -
『近畿地方のある場所について』
著者:背筋
独立しているはずの怪異たちが、読み進めるうちに繋がっていく妙な感覚。
どうしよう。このまま読み続けたらだめだ。警告してくる頭の中とは裏腹に、読み進める手が止まりませんでした。大好きな作品です。 - まるみキッチンさん
の“推し本” -
『ひとり分 やる気1%レンジごはん 主菜・副菜・デザートまで神速レシピ500』
著者:ハマごはん
大変ご好評いただいてる「やる気1%ごはんシリーズ」にたくさんご要望のあった1人分版!
しかも今回はレンジでパッと作れるレシピばかりを500品も収録!
本家「やる気1%ごはん」と同様にややこしい工程や調味料、食材は一切なし!
マジでいままで料理したことのない""一人暮らし初心者さん""にもおすすめの一冊!
これから新生活を迎えられる方へのプレゼントにも大変おすすめです! - ハマごはんさんの“推し本”
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『あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド ハッピーホームパラダイス&全無料アップデート カンペキ攻略版』
編集:電撃ゲーム書籍編集部
料理家の僕は未プレイですが、妻と子どもは『どう森』にどハマり中。見てるだけでも楽しいし、子どものプレゼントにもおすすめです。この本で知識を仕入れて、家族の会話にそっと混ざりたい…!
- 永井孝尚さんの“推し本”
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『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』
著者:佐藤舞(サトマイ)
「あなたが忙しいのは、何のため?」
エビデンスに基づいて、時間管理の問題と自己啓発の常識をていねいに潰し、自分が本当にやりたいことを見つける。まさに「自己啓発を終わらせる一冊」です。 - 佐藤舞(サトマイ)さん
の“推し本” -
『世界のエリートが学んでいる 教養書必読100冊を1冊にまとめてみた』
著者:永井孝尚
教養をつけたいけど広すぎて何から始めればいいかわからない人にピッタリ! 難しい古典も軽やかに解説されています。分厚いのにスラスラ読めて、気づけば「教養の地図」を頭の中に描ける一冊です。