ブックタイトル『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

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『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

- 32 -「......合格だ」「は?」「お前のその調査力と、数日でここまで辿りついた手腕を買ってやる」しゆわん彼はピアスを外し、アルメリアの足元に向かって投げ捨てた。室内の灯りを浴びて輝くそれは、朝露を連ねたような白銀あさつゆにエメラルドをちりばめた、精巧な造りの逸品だった。せいこうピアスとイーディスを交互に見比べたアルメリアだが、長い指で顎を持ち上げられて上を向かされる。「盗賊として雇ってやるよ。それは前金だ。任務を成功させれば命は取らない、見合うだけの報酬は払う」ほうしゆう「任務?いや、それより合格って何よ。まさか私を試してたとでも言うの」「そのまさかさ」イーディスはにやりと笑う。だが、アルメリアには信じられなかった。「私を......殺すつもりじゃないの?」「言ったろ?雇ってやるって。今のところは生かしておいてやるよ。任務に使えそうな奴を殺すのはもったいないからな」「馬鹿馬鹿しい」ばかばか