ブックタイトル『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

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『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

- 28 -ィスを睨みつけた。「五年前に暗殺された国務大臣ジャスティス・アストリッドの娘。滅亡したはずのアストリッド家の生き残り......随分捜し・・めつぼうさがたぜ」ぎくりと背筋が強張る。こわば──何でそれを。「ま、世間的には一家心中ってことになってるがな」表情から動揺を読み取ったのか、イーディスは軽い口調でつけ加えた。どうよう「当時十一だったから、今は十六か。何の後ろ盾もないガキが、この小さな島国でよく五年も逃げ回ったもんだよ。相当かだてくれんぼが上手だとは思ってたが、やはり《まじない》で姿を変えてたようだな」じようず──この男は私を捜していた。五年前の事件のことも知っている。──なら、お父様とお母様を殺したのは......。心臓が凍りつく思いで、アルメリアは彼を見上げる。「けど、ちょっと腑に落ちないんだよなー」と言うと、イーディスはアルメリアの耳元に唇を寄せ、低く囁いた。ささや