ブックタイトル『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

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『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

- 19 -「なにを言い出すかと思えば。君が騎士だって?無理だ。無理に決まってる!」モーガンもすぐさまリシュアの視線に合わせて膝をついた。動揺しながらも、はっきりとした声で諭す。どうようさと「いいかい、リシュア。この国で女の子は騎士さまになれない」「どうして女の子は騎士さまになれないの?」「女の子は女の子らしくしないといけないからだ。わかるかい?」「......うん」女の子はお姫さまのように、と父親から教わっていた。リシュアにはジュノー家の長女という肩書もある。ゆくゆくは令嬢として幸せになるために、さまざまな教養を身につけはじめたところだ。モーガンの言いたいことはわかるが、リシュアには純粋な疑問がある。「女の子も騎士さまになれば、いっぱい増えるのにね」「......剣を持つには強い覚悟がいる。それは男の子ですら大変なことなんだ」けんかくご「じゃあ男の子のようにずっと思い続ければ騎士さまになれるのね!」「それはどうだろうなあ」