ブックタイトル『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

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『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

- 18 -同時に、どうにもならない想いが湧きあがる。わ「どうして光盾の騎士団は十二人しかいなかったのかな」ナイツオブシヤインモーガンとジュリアスは虚をつかれたように、目を見開いた。きよリシュアはさらに言葉を続ける。「いっぱいいたらね、悲しいことは起きなかったと思うの。もしかしたら、おかあさまも死ななかったかもしれない」「......リシュア」モーガンに再び抱きしめられ、リシュアはうつむく。戦争で、母親は帰らぬ人となってしまった。(もしもあのとき、わたしが大人で、助けてくれた騎士さまのような力があったら)どんな未来が待ち受けていただろうか。死んだ人は蘇らない。それはわかっている。ならば。「わたしも騎士さまになる」リシュアはモーガンの膝から飛びおりて、「やあ」と手で剣を構えるふりをした。ジュリアスは顔色を変え、勢いよく立ちひざあがる。