ブックタイトル『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

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『少年陰陽師 現代編』 書き下ろしショート・ストーリー/第16回角川ビーンズ小説大賞『剣影に誓う未熟な革命 令嬢だって騎士になりたい!』『ローランシアの秘宝を継ぎし者 往け、世界はこの手の中に』

- 13 -「なんて読むの?」するとモーガンの温かい手がリシュアの頭を撫でる。「剣に誓うは民の意志、断ち切るは悪の欲」たみはっきりと放たれた声が、頭の中でこだました。どんな意味かはわからなかったが、言葉の響きを忘れないよう、リシュアも唱えてみる。「剣にちかうは民のいし、たち切るは悪のよく......。剣ってことはもしかして、おじいさまのような騎士さまのお話なの?」「当たりだよリシュア!お前は天才かい?」背後からモーガンに抱きしめられ、リシュアはきゃあっと笑う。だ優しい祖父だが、こう見えて騎士の名家であるジュノー男爵家の当主であり、騎士団の団長という一面も持っていた。団服姿のモーガンは物語に登場する騎士さまのようにカッコいい。しばらくじゃれていると、書斎の扉から誰かが現れる。「師匠、手紙が届いていた......て、二人ともなにをしているんだ?」ししよう呆れ声を出したのは、モーガンの弟子であるジュリアスだった。(あ、ジュリアス。またお顔が石みたいになってる)