ブックタイトル『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
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『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
- 30 -「な、なんで、そんなとこ見てんのよ!?」「うっせぇな、ずっと見てたんだよ、お前のことは!」ずっと......。航太の言葉がスイッチになって、この10年間を思い出す。迷子になったときに、ずっと手を?いで励ましてくれたのも、怪我したときに、まっさきに駆けて行って翔吾にぃを呼んできてくれたのも、受験勉強を、励まし合って頑張ったのも航太だった。いつだってそばにいたのは、ずっと見ていてくれたのは航太だったんだ。「......ありがとう」「礼はさっき聞いただろ」「もっと、いろんな意味のありがとうだよ」もらったストラップを太陽にかざす。7月の太陽を浴びたルビーが、キラキラと光を放って、落ちこんでいたビターな気持ちを甘くHappyに変えてくれるようだった。「じゃあ、楽しみにしとく!」「おう、覚悟しとけ」「それじゃケンカ売ってるじゃん」航太と歩く帰り道。