ブックタイトル『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』

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概要

『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』

- 29 -「......小せぇけどな」『スイート・シックスティーンに誕生石を贈られた女の子は幸せになれる』そんな言い伝えも、航太は覚えてくれていた。「......ありがとう。大切にする」「......おう」「......ねぇ」「......なんだよ」「......さっきの話。いつか、ちゃんと聞かせてくれるの?」びっくりしたし、心底驚いたけれど、イヤじゃなかった。航太の気持ち。「だーっ!なんで話を蒸し返すんだよっ!」「だって!気になるじゃない!」もう一度、ちゃんと聞きたかった。「あー、なんだ、いつものお前に戻ったらな!」「なによソレ」「ムダに明るくてムダに元気な、いつもみたいに弁当食った後に、購買のパン食うくらいのお前に戻ったらだよ!」