ブックタイトル『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』

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概要

『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』

- 28 -航太が必死になって弁解する言葉を理解しようと、頭で反芻するうちに、自分の?も熱をもってきたのがわかった。「な、な、なによ!なんでいきなりそんなこと言うのよ!」「いきなりじゃねぇよ!お前が気づかなかっただけだろ!」「だって......」「なんとも思ってない奴のために、わざわざゴジラに怒られたりすっかよ!あー、もうここまで!この話はここまで!」強引に話を終えた航太は、鞄の中から小さな包みを取り出した。「コレ、受け取っとけ」「なに?これ」「言ってたろ、昔っから。16歳の誕生日は特別だって」覚えていてくれたんだ、航太は。私の誕生日も。スイート・シックスティーンのことも。「開けていい?」「え?いや、家で開けろよ。って、答え聞く前から開けてんじゃねぇよ」包みの中から出てきたのは、パワーストーンで作られたストラップだった。?がれた白とピンクの石の真ん中で、煌めいてる赤い石は......。「これ、ルビー?」