ブックタイトル『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
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『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
- 25 -「次やったら反省文、原稿用紙10枚だからなー」放課後、職員室の前で待っていると、ゴジラの声が聞こえてきた。「はーい、失礼しまーす」「航太!」扉が開いて、出てきた航太を呼び止める。「おう」いつものようにぶっきらぼうな返事。上履きを履き替えて、帰ろうとする航太の後を追った。「......なんで」「あ?」「なんで、身代わりなんかになったのよ。放っておけばよかったのに、私のことなんて」ちがう。言いたいのはこんな言葉じゃない。なによりも先に「ごめんね」とか「ありがとう」とか言わなきゃいけないのに、私の口から出てきたのは、航太を責める言葉だった。