ブックタイトル『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
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『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
- 23 -ちょっと髪が茶色くなった翔吾にぃの顔写真が目印の、それを見つけた。タップすると、投稿された写真がズラリと現れる。「すごーい。芸能人みたい」美味しそうな食べ物や、おしゃれなショップ、楽しそうなBBQの様子の写真などが色鮮やかに並んでいる。「......あ、れ?」画面をスクロールしていた指が、思わず止まった。1枚の画像にくぎづけになった。翔吾にぃと知らない女の人が寄り添って写っている。日付は昨日。画像の下には、『付き合って、3か月記念日。いつもありがとう』の文字。ごていねいに最後はハートマークつき。翔吾にぃに彼女がいた。もう何か月も前から。「よーし、一時間目の授業はじめるぞー」すでに始業の鐘は鳴り終えて、教壇には先生がいたけれど、私は真実を見極めなくてはと机の下でスマホを見続けていた。震える手でほかの投稿も見ていくと、何枚もの写真が彼女とのデートのワンシーンだとわかってしまった。極めつけは昨日の投稿だ。