ブックタイトル『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
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『告白予行練習 僕が名前を呼ぶ日』書き下ろしショート・ストーリー/【試し読み】『5分後にキミのひと言ではじまる恋』
- 20 -「そんな事より、航太」航太に会ったら、まっさきに聞きたかった事があった。「翔吾にぃの電話番号って変わっちゃった?昨日、前に教えてもらった番号に電話したんだけど、『おかけになった電話番号は』ってヤツになっちゃったんだよね」翔吾にぃは航太の3つ上のお兄ちゃんだ。この春高校を卒業して、東京でひとり暮らしをしながら大学に通っている。「あぁ、そういや変えたとか言ってたっけな」「やっぱり!もう、なんで教えてくれなかったのよ」「お前がスマホ持ってないからだろ」「教えて教えて。最初にこのスマホからかけるのは、翔吾にぃって決めてたんだから」「ったく、朝からテンション高すぎんだよ」文句を言いながらも、航太は自分のスマホを出して、翔吾にぃの番号を教えてくれた。「ねぇ、今かけちゃっても平気かな?もう翔吾にぃ起きてると思う?」「知らねぇよ」「だって、放課後まで待つのつらいもん。かけちゃおーっと」