■この母子の関係について本書でわかること(の、ごく一部)
基本、「不安を感じやすく(堅実家)、子どもに細かいことをあれこれ言ってしまって(完璧主義)、言うことを聞かせようとする(統率者)母親」に、「好きな分野にしか興味を抱きにくく(研究者)、不安を感じやすく(堅実家)、少しええかっこしいな面もあるけれど(達成者)、心と体がついていかないお子さん」という構図です。
このお子さんに、「明るい未来展望」について強いトーンで語りかけたり、大げさにほめたりするのは逆効果。母親を疑い、しらけてしまいます。「対話」や「気持ちや感情の表現」が苦手な子ですので、母親としては、「この子は何を考えてるか、わからない」となりがち。それで、余計な詮索(せんさく)をして、かえって嫌がられることもあります。この子とは、メール等の文章で長めのやり取りをして、考えをまとめさせて、本音を引き出すほうがいいでしょう。その上で、彼の考えや興味対象を知り、それを「社会貢献につながる」等と認めていくことで、特定の分野に関して大きく伸ばすことが可能になります。
この子は「対人関係」がうざいという気持ちや不安感が強いので、現在、学校でイヤな目にあっている可能性もあります。そして、「親や教師に何を言ってもムダだ」と内にこもってしまう懸念もあります。
この子は、堅実家タイプと達成者タイプもそこそこ高いので、自分なりにコツコツがんばって成し遂げた成功体験もそれなりにあるはずです。なのに、「報われない」と感じたり、対人関係が少しでもこじれると、途端に内にこもるのです。そこに注意して、親は(不安にかられて)あれこれ小言を言うのを控えてください。この子は、自分なりに好きなもの、打ちこめるものを見つけると、大きく伸びていくタイプです。
各種心理学をベストミックスし、坪田塾で多くの奇跡を起こしてきた診断テストで、あなたと子どものタイプがわかり、伸ばし方がすべてわかります!
※実際の90問の診断テストは9月9日発売の書籍に載っています。
中学生・高校生の個別指導を行なう坪田塾塾長。『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』著者。心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評がある。N塾社長で、起業家としての顔も持つ。TV・ラジオでも活躍中。メガバンクなど多くの企業で、人材育成の講演や指導も多数手がける。
「書籍版」購入のご案内
現在、下記のサイトからご購入いただけます。
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■この上司と部下の関係について本書でわかること(の、ごく一部)
基本、「明るく移り気で(楽天家)、人を従えてリーダーシップを発揮したがり(統率者)、事業をどんどん拡大したがる(達成者)上司」に、「独特の感受性をもとに動く(芸術家)、明るく楽しいことが好きな(楽天家)部下」という構図です。
この組み合わせですと、職場は底抜けに明るくなります。フィーリングで生きていがちな部下を、上司が、事業拡大や経営に向けて誘導していくことになります。ポイントは、この上司が部下に対して、「君は特別な存在だ」という扱いをすること。とはいえこの二人だけですと、おっちょこちょいなことも起こりえますので、周囲に堅実家タイプや完璧主義者タイプの人を配置するとなお良いでしょう。
実は、この部下(中野先生)は、かつては完全なる調停者タイプ(大器晩成型の、競争を嫌う、おっとりした人物)でした。およそリーダーシップを取りたがる人物ではなかったのです。それが、統率者にして達成者でもある上司(坪田)からの、長年にわたる働きかけによって、今のようなタイプに変化したのです。マニアックな部分が強化され(研究者)、いっぽうで自信がついてきたのでポジティブで明るくなり(楽天家)、何より塾生とのふれあいを通じて「人のため」に動きたい気持ちが高まり(献身家)、ある程度のリーダーシップもとれるようになってきた(統率者)というのが、詳細な判定結果(診断画像のグラフ)からは見て取れます。全体的に「個性的な明るいリーダー」に変貌(へんぼう)中ということが言えます。
このことからもおわかりのように、本書のノウハウを踏まえた上での周囲からの働きかけや、自分との付き合い方の変更により、みなさんのタイプも、自分が望む方向に修正していくことが可能です。